2012. 2. 6
亀川 秀樹
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連載第12回 (2010/1/27 公開)
みなさま、今年の年明けはどんな風にお過ごしでしたか?
私は3日から芝居の稽古、そのまま14日から本番というスケジュールでお正月ってなんや?という感じでした。
ある先輩がおっしゃいました。
「人が休んでる時に働くのが演劇人だ」と。まったくそのとおりです。
うちの公演形態ですと、平日は19時開演が通常です。
皆さんがお仕事を終えられてから来ていただくわけですね。
もっというなら、お客様が多いのはやはり土曜、日曜。
一般の方が楽しめる時間こそが私たちの働き時です。
さてさて、2月というのは芝居が沈むといわれてます。俗に言う二八というのは
演劇界にもありまして、2月と8月は人が入らないと言われてきました。
8月は夏休みシーズンでまだいいのですが、2月はきついものがあるようです。
東京の下北沢などではそれを見越して2月に演劇祭を組んだりしてます。
最初は人が入らない月なので、借りても少ない。結局劇場経営も赤字になる。
借り手がないのならいっそ安くするから演劇祭って形で団結して乗り切りましょう。
という考え方だったようです。
今ではそれが功を奏して、名物の演劇祭になってます。ものは考えようですね。
大阪では、劇場が激減し、なかなか演劇祭なんかもできないのが実情です。
しかし、そんな状況の中で、2月にビックタッグが組まれます。
精華小劇場というミナミのど真ん中にある元小学校を改装した劇場の中で、
なんと、作・松田正隆、演出・松本雄吉のコンビで「イキシマ」という作品が上演されるのです。

これは関西の演劇界にとっては大事件なのです。
作の松田さんは岸田國士戯曲賞をはじめとして、
大きな演劇賞を幾つも受賞している関西演劇界の先駆的存在の劇作家さん。
演出の松本さんは私が日本で一番尊敬している維新派の代表です。
演劇賞も数々受賞なさってますが、美術家であり、劇作・演出をされ、その
独特の審美感が作り出す世界は現代演劇界の中でも特別な方だと思います。
冷え切っているとさえ言われている、関西演劇界にとって、
このタッグはすごい事件です。
是非、みなさまにも観ていただきたい一本です。
松本さんの世界観は少々前衛的ですが、圧倒的な美しさ、と独自の吸引力で、
その魅力に呑みこまれてしまうことは間違いありません。
うちの若い劇団員にみせても
「なんかすごい維新派・・・なんかおもしろい」と言います。
たくさんのお芝居をお薦めしてきましたが、今回は私たち小劇場の極めつけの一本です。
どうぞ足を運んでみてくださいね。
観劇時は小学校跡なので少し寒いかもしれません。温かくして行ってくださいまし。
2010. 1. 27 (水)
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