2012. 2. 6
亀川 秀樹
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連載第8回 (2009/9/17 公開)
残暑もようやく和らぎ、暑かった大阪もやっと朝夕は涼しくなってきました。
「まだ家の中は暑いで」とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが…
さてさて、秋ですよ、秋。芸術の秋なんて昔から言いますが、 演劇界もそれに習ってか、やたら芝居の興行が多い時期でもあります。
そんな時は大きな劇場の芝居にお客を取られるから、小劇場は時期を外したらいいのに。と思っても、なんだか多いです。
そんな中、この10月に是非皆さんに観ていただきたい一本がサンケイホールブリーゼである「わが町」(10月3日~22日 サンケイホールブリーゼにて)織田作之助の原作で、今までにも何回か舞台化され、川島雄三監督が映画化もしている大阪の名作の中の一本です。
舞台となるのは明治末期から昭和にかけての天王寺区の辺り。
大阪の下町の中の下町というような貧乏長屋の一角。
車引きをやっている主人公、佐渡島他吉という男の半世紀です。
若い頃にフィリピンに渡った経験のある他吉は、
そのせいで女房と娘に苦労をかけるのですが、
一念発起、大阪で働き出します。
しかし、女房は貧乏生活が祟って死んでしまい、
男手ひとつで娘を育てる羽目に。
やがて美しく成長した娘、初枝は結婚するのだが…再び悲劇が…
ま、ここからは観ていただいてのお楽しみということで、ご勘弁願いますが。
ともかく古き大阪の男。堅意地で、不器用で、アホで…という主人公です。
この他吉を今回は赤井英和さんが演じます。
私はこの話を聞いたときに「ぴったりやん!」と声に出して言ってしまいました。
主役のキャラと主人公がこうもダブる舞台も本当に珍しいです。
実はこの芝居の演出を私がさせてもらってます。
なので、ここに書くと手前味噌な感じになってしまうかなと思ったのですが。
どう客観的に考えても、この舞台はオススメなので、堂々と書くことにしました。
赤井英和というかつてプロボクシングのチャンピオンだったという特異な経歴を持った役者だからこそ、今回の舞台は成り立っています。
そしてそれが大阪の話で、大阪のど真ん中で上演させるということ。
とても、観て欲しい一本です。
あ、私も友情出演で、一瞬だけ出演してます。ご愛嬌程度ですが、舞台が明けると演出は毎日関わらないのが普通ですが、今回は最後まで「わが町」に住み着きたかったので。
皆様のお越しを、劇場でお待ちしてます!
詳細はサンケイホールブリーゼのホームページまで。
2009. 9. 17 (木)
連載第14回 (2010/3/31 公開)